羽生永世名人対渡辺永世竜王~竜王戦第一局
羽生先生、誤算?
終盤で、5五香で、以後数手で投了。
こういう負け方は非常に珍しいですね。
天下の羽生もそろそろ年齢との戦いの世界ですね。
大山先生の偉大さを思い知らされます。
この局面で羽生が投了を告げた。突然の出来事に、控室も大混乱。
「えーっ?投了ですか?何か錯覚があったのでしょうか? 」(佐藤康光九段)
終局は18時1分。消費時間は▲渡辺7時間31分、△羽生7時間37分。
「横歩取りの最新型から、研究と気合のぶつかった戦いになりました。中盤以降も異次元の大局観が要求される神経をすり減らす戦いが続きました。最後はあっさりと終わってしまいましたが、見所の多い一局だったと思います。印象に残った手としましては、羽生名人のほうは、△5四飛から△2三歩の構想と△1一歩でしょうか。戦い続ける強い意志を感じました。渡辺竜王のほうは▲5六香のやはり強い意志と、▲4八銀から▲7一竜までの終盤術です。次局以降も素晴らしい戦いを期待したいと思います」(佐藤九段の総評)