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第2回将棋電王戦

第2回将棋電王戦が終了しました。毎週土曜日に対局して5人のプロ棋士と将棋ソフトが対戦しました。結果はソフトの3勝一敗1引き分け。
多分、プロ棋士は誰も予想していなかったと思います。
彼らは50年の人生をかけて強くなることが彼らの証です。
トッププロは森内名人、羽生3冠王、渡辺竜王などの数人です。
今回は現役のA級トッププロである三浦八段も惨敗しました。
将棋での惨敗は攻め合いの戦いではなく、相手の攻めを切らせる戦術をとった時に、負けると惨敗ということになります。いわゆる、一手違いの争いの形が作れないという事です。
これは相当、屈辱的だったと思います。

例えば、論点を『将棋で誰が一番強いか?』としましょう。
プロ棋士は自分達で頭の中で手をよみ、勝負に、将棋に勝利します。
今回のソフトを開発したソフト技術者はコンピュータを利用して、戦ったわけです。
生前に、大山15世永世名人が、『コンピュータに将棋なんかやらせてはいけないよ』とおっしゃっていたそうです。
それでも、今回の電王戦の結果は事実として、全てのプロ棋士に、『我々は人生を賭けて何をしているのだろうか?』という問を自問自答させているはずです。
私もアマの4,5段クラスなので、最近のソフトの強さを肌で感じています。滅多な事では勝てなくなりました。
おそらく、勝率は1勝19敗くらいの割合です。20回やって、1度勝てればいいほうです。
将棋のソフトの強さは、アルゴリズムとCPUの速度に依存します。
三年くらい前までは、いくらCPUが速くなっても、アルゴリズムの完成度が100%である筈はないから、そうそう簡単には、ソフトが人間に追いつけるハズはないと考えていました。
でも、違いましたね。アルゴリズムに利用される実戦の棋譜のデータベースが増えれば増えるほど、またソフトが戦ったデータを元に、それぞれの局面の価値判断(大局観)と手の価値の高低を判断する力がどんどん改善されていくわけです。

しかも、例えば、羽生先生が1分で1万手を読めたとしても、コンピュータは1分で500億手を読むレベルです。500億手というのは、ある局面で価値のある手が10種類あるとして、それが先手、後手で10手先までを読むとして、10の10乗くらいという事です。つまり中盤、または終盤の局面で、普通ならば持ち時間を気にして、読みを打ち切るのが実戦なのに、コンピュータは平然とあらゆる局面で10手先を常に読み続ける事が可能です。持ち時間の6時間ないし10時間を使い切ったら、1分将棋。如何に羽生先生でも、10戦して、4勝出来るかどうか?の世界だと思います。

では、次に、将棋の先生が棋書を執筆するのではなく、ソフト技術者にソフトを使って解析、分析させて棋書を書かせたらどんな棋書になるか?という命題も考えられます。

このように、プロ棋士は『一体何をやっているのだろうか?』という議論が発生せざるを得ないと思います。

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